エバンジェリストの物江です。
いよいよ来週金曜日 (2013/10/18) に Windows 8.1 が公開されます。
Windows 8.1 のアップグレード版はダウンロードで提供され、Windows 8 を使用しているユーザーであれば、誰でも無償で Windows 8.1 にアップグレードすることができます。
Windows 8.1 はその配信形態から従来の SP に当たるのではないか、などと言われていますが、SP と呼ぶには非常に多くの機能強化、追加がされています。
以下は以下の図は Windows 8 の API です。黒字のタイルが API が更新された箇所、空色のタイルは新しく追加された機能、白い太枠はデスクトップアプリケーションでも使える機能を表しています。
これら Windows 8.1 の新機能については、Windows 8.1 Preview 製品ガイドで公開されていますので、ぜひご覧ください。
Windows 8.1 Preview 製品ガイド (開発者向け)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/apps/bg184615
新しい Windows ストア
Windows 8.1 公開と同時に、Windows 8.1 用の Windows ストアもオープンされ、Windows 8.1 用に作成されたアプリをサブミットすることが可能になります。
この新しい Windows ストアでは、1 つのアプリに対し、Windows 8 用と Windows 8.1 用の 2 つのパッケージを提出することができるようになっています。
Windows 8.1 でも Windows 8 用のアプリを使用することができますが、Windows 8.1 用のパッケージがあればそちらが使用されます。
一方、Windows 8 では Windows 8.1 用のアプリを使用することはできません。
このように書くと、ひとつのアプリパッケージで Windows 8、Windows 8.1 をサポートすべく Windows 8 用のアプリを開発しようと思われるかもしれませんが、前述したように Windows 8.1 は、Windows 8 ユーザーに対しオンラインで無償配布されるため、そう遠くない将来、既存の Windows 8 のほとんどが Windows 8.1 に置き換わると考えられます。
そのため 2013 年 10 月 18 日 (金) 以降にアプリに手を入れる場合は、Windows 8.1 アプリのパッケージをサブミットしていただきたいところです。
Windows ストア アプリの 8.1 対応
Windows 8.1 用の Windows ストア アプリにはさまざまな新機能が追加されていると同時に、若干ですが仕様も変更されています。
アプリのプロジェクトのアップグレード自体は Visual Studio 2013 が行ってくれますが、いくつか手を入れなければならない点が出てきます。
仕様の変更として影響が大きそうなものは以下の通りです。
- スナップビューの廃止
- 検索チャームの変更
- 画面の状態を表す ApplicationView クラスの仕様変更
- 画面レイアウトの CSS の変更 (HTML + JavaScript)
Windows 8 用ストア アプリから Windows 8.1 用ストア アプリへのマイグレーション方法については、以下の記事を用意しましたのでぜひご覧ください。
Windows 8 アプリの Windows 8.1 アプリへの移行
http://blogs.msdn.com/b/osamum/archive/2013/10/01/windows-8-1-html-javascript-first.aspx
また、まだ現在英語ではありますが、公式のマイグレーションガイドも公開されておりますので、より詳しい情報につきましてはこちらをご覧くださいませ。
Optimizing your migrated Windows 8 apps: building better experiences with Windows 8.1
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=304117
紹介させていただきましたドキュメントをご覧いただき、ぜひアプリの Windows 8.1 対応に備えていただければと思います。
