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Microsoft Ad SDK を使用した広告によるマネタイズ方法

こんにちは、エバンジェリストの物江です。

以前、Windows ストア アプリのマネタイズ方法について記事を投稿しましたが、今回はその中から Microsoft Advertising SDK を使用して広告を表示する方法について紹介します。

 Microsoft Advertising SDK とは

 Microsoft Advertising SDK (Ad SDK) は文字通り、Windows ストア アプリ内に広告を表示させるための SDK です。

これを使用すると、マイクロソフト広告主から出稿いただいた広告が表示され、収益を得ることができます。

表示される広告

Microsoft Ad SDK の表示する広告のデザインは、Windows ストア アプリのデザインガイドに準拠するもので、アプリの外観やユーザビリティを損なうことのないようにデザインされています。

広告の形式は複数の種類存在し、いずれも高精細な画像や動画、リッチなインタランションを提供します。

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(写真とビデオ)

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(フォトギャラリー)

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(カルーセル)

収益

Microsoft Ad SDK の提供する広告は「インプレッション 課金」と呼ばれるもので、ユーザーが広告をクリックしなくても、広告から遷移した先のページで商品を購入しなくても収益が発生します。

広告は数十秒で別な広告に切り替わり、さらにそのタイミングでも収益が発生します。

つまり、ユーザーに頻繁に使用される滞在時間の長いアプリを作れば、効率よく収益を上げることができます。

こういったアプリは、操作が直観的に理解できるカジュアルゲームが向いています。

ゲームは滞在時間が長くなるうえ、操作が単純であれば説明する文章も少なくて済むので、ニュースアプリのような文章をメインとしたアプリよりも容易に多言語化でき、複数の国のより多くのユーザーをターゲットとすることができます。

複数の国の市場にアプリを公開するメリットは、ターゲットとなるユーザーの数もそうなのですが、国外のほうが日本国内よりも商材 (広告) が豊富であったり、単価が高い場合あるからです。

収益の機会を逃さないために

Microsoft Ad SDK の提供する広告はサイズごとに出稿されている広告が異なるため、商材が無いばあいは広告が表示されません。

そういった場合に、代わりにサードパーティー製の広告を表示し、クリックなりアフィリエイトなりで収益を得られるよう、サードパーティー製の広告と組み合わせて使用するといいでしょう。

また、アプリは URL による起動もできるので、Windows ストア 内の SEO だけでなく、Web の検索エンジンからも見つかりやすくするなどの工夫も有効ですのでぜひお試しください。

まとめ

Microsoft Ad SDK を使用すると Windows ストア アプリのデザインガイド沿ったクォリティの高い広告を簡単に表示できます。

なお、Ad SDK のより詳細な導入方法につきましては、以下のブログ記事にまとめてありますのでぜひご覧ください。

 

Windows 8 アプリに広告を表示して収益化する方法

http://blogs.msdn.com/b/osamum/archive/2013/09/12/windows-8-microsoft-advertising-sdk.aspx