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簡単にWindowsストア アプリを開発するには

エバンジェリストの荒井です。
今回は、Windows ストア アプリ開発を始める方向けのお勧めの一歩をご紹介します。

 

Windows ストア アプリを開発するには、色々な知識が必要になります。具体的には、Windows デベロッパーセンターに記載されている様々なお約束事を考慮していくことになります。デベロッパーセンターでは、デザインガイドラインを初めとして、様々な機能を実装する場合のガイドラインが数多く掲載されています。全てのドキュメントに目を通した方が良いのも事実ですが、資料の数が多いので気軽に開発ができないのではないかと思いがちになります。

 しかし、開発の一歩を容易に踏み出すためにエバンジェリスト有志が開発した「Windows 8 アプリ開発体験テンプレート」がありますから、これを利用することで簡単に開発を始めることができます。

このテンプレートが何かを説明すると、Visual Studio 2012用のプロジェクト テンプレートであり、Visual Studio で新規プロジェクトを作成する場合に利用することができるテンプレートとなっています。2013年9月時点で公開しているテンプレートには、以下のような種類があります。

  • 学習用テンプレート
    RSSリーダーを始めとして、Windows ストア アプリの実装方法を学習することができます。
  • API学習用のテンプレート
    はてなAPIやじゃらんAPIなどのサービスAPIを使ったWindows ストア アプリの実装方法を学習することができます。
  • 特定用途向けのテンプレート
    青空文庫の縦書きリーダーやクイズなどのアプリの実装方法を学習することができます。

利用方法は、以下のようになります。

  1. Windows 8 アプリ開発体験テンプレートのサイトから目的のテンプレートをダウンロードする。
  2. ダウンロードしたファイルが実行形式(拡張子がexe)なら、実行してZIPアーカイブを作成します。
  3. ZIPアーカイブを「ドキュメント\Visual Studio 2012\Templates\ProjectTemplates」フォルダーの該当する言語フォルダー(Visual C#Visual BasicJavaScript)へコピーします。
  4. Visual Studio 2012で新しいプロジェクトを作成し、テンプレートから該当する言語を選択して、目的のテンプレートを選択してプロジェクトを作成します。

 

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 この画像は、Visual C#でNewsReaderテンプレートを選択したところです。これでOKボタンを押せば、プロジェクトが作成されます。

NewsReaderテンプレートの場合は、セマンティックズームやライブタイル、検索コントラクト、共有コントラクト、設定チャームなどのWindows 8 の機能を実装しています。よって、プロジェクトをデバッグ実行すれば、即座に確認することができます。

後は、調べたい機能に応じてコードを読んだり、コードを変更して動きを確認することで、Windows ストア アプリの作り方を学習することができます。

最後に、開発体験テンプレートを利用される場合は、作成したプロジェクトに含まれる「Readme.txt」を必ずお読みください。Readme.txtには、コードをカスタマイズするポイントであったり、テンプレートの利用上の注意点などが記載されています。